最近この言葉を目にしました。
「負ける経験なんて簡単には出来ない」
いやぁ~、しびれますね。
(これは、巨人の原監督が日本シリーズの第二戦でエラーをした選手にかけた言葉です。結果的にその選手のエラーでその後に巨人は相手に点を与えしまいます。)
なんというか、不思議な言葉ですね。
人生負けのほうが多い気がする、勝つことの方が難しい。
だからこそ、勝つことに一生懸命になる。
ってのが、常識だと思います。
ではなぜ、原監督はこんな言葉を使ったのか?
巨人がリーグ優勝したから?
いや、、リーグ王者である余裕からきた言葉では決してないと思うんですよね。
僕的には、
自分の全力を出して準備してそして挑んで、そして負ける。
そんなことは誰しもができる経験ではない
ってことだと思います。
なんでかっていうと、
人間って全力で準備する前に逃げると思うんですよね。
正直自分だって逃げずに全力で準備して挑んだ経験なんてほとんどないです。
しかもそれで出た結果にけっこう満足してしまうんですよね。
もっと頑張ればいいのに今に満足してしまう。
だから、もどかしい。
だからこそ、
「負ける経験なんて簡単には出来ない」
んでしょうね。
そして、そんな経験が自分の財産になっていく。
剣道にも、打たれて強くなるって言葉がありますけどその通りだと思います。
でも、負け方にもいろいろあると思っていて、
やっぱり負けるなら全力で負けよう、
はしたない負け方じゃなくて。
全力で負けるってよくわからんですけど、
自分なりの美学ってやつを貫いたときに
それって体験できると思うんですよね。
試合に負けて、勝負に勝った 的な。
そもそも勝ち負けって概念が僕にはよくわかってないですけど、
でもなんとなく感じるものはありますよね。
というわけで、「これからの人生では全力で負けたい」
そんなことを思う、今日この頃でした。